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歌を上手に歌うためには姿勢がとても重要だってご存知でしたか?

歌を歌うということは、つまり自分自身が音を出す楽器の一部ということになります。楽器は正しい持ち方で正しく弾かないとキレイな音が出ませんよね。それと同じで、声も姿勢が崩れていては本来のものが出なくなってしまいます。

カラオケで歌を歌う時に、立って歌いますか?座って歌いますか?

立って歌うという方はもしかしたらそれほど多くないかもしれません。しかし、立って歌う姿勢の方が、歌を上手に歌うことができるのです。

周りが座ったまま歌っているから恥ずかしい…という方もいらっしゃるかもしれませんが、ためしに立って歌ってみてください。それだけで、きっと普段よりも声が出やすくなっているはずです。

座って歌うと、どうしても、体が折れてしまいますので、空気の通りや入りが悪くなり、声が体の中で反響してはくれなくなります。そのため、座って歌うと声が出にくくなってしまうのです。

音楽番組などを見ていただくと分かるように、大半のアーティストも立って歌っていますし、座ったままシャウトや激しい曲を歌っている人はあまりいないことが分かります。

では、どういった姿勢がよいのでしょうか?

まず、今座っている状態でしたら、そのまますっと立ってみてください。この時、背中が大きく丸まっている方(つまり猫背の方)は、ぐっと、肩を後ろに引きましょう。

立った時に、無理に胸を張る必要はありません。肩に力が入っている場合は、肩の力を抜いてだらりと腕を下げてみてください。そのまま、少しだけ足を開きましょう。

その姿勢が歌うのに最も適した姿勢だといえます。

このまま、つま先に重心を持っていくようにし、頭の上へ声を出すように「あー」と発声してみましょう。きっと、座っているときとの違いを実感できるはずです。

この姿勢を基本として、あとはマイクを水平に持ち、曲に合わせて体を乗せるように揺らすと、よりスムーズに歌っていくことができるようになります。

では、どうしても立って歌うのは恥ずかしい、出来れば座って歌いたいという方はどのような姿勢で歌うのがよいでしょうか?

普段足は組んでいませんか?もし足を組んでいるのなら、足は組まず、地面に両足を付けましょう。足を組んでいると、それだけで、体が前に折れてしまいますし、支点が不安定になり、重厚感のある声が出しにくくなります。

可能なら、つま先~半分辺りを付け、かかとを少し浮かせるとリズムが取り易くなります。

また、上半身は、出来るだけまっすぐに背筋を伸ばしましょう。立って歌う時よりも少し意識的に背筋を伸ばすことがポイントとなります。

座っている状態ですと、腹式呼吸がしずらくなるので、出来るだけおなかが曲がらないような姿勢にすることが大切です。

直ぐに姿勢を矯正することが難しいという方は、声を出すときに、意識的に頭のてっぺんから声が抜けるようなイメージで歌ってみてください。

これだけでも、声がスムーズに出やすくなっていくはずです。