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ビブラートやしゃくりってなんだかご存知ですか?

近年カラオケの採点機能が広く知られるようになったこともあり、これらの言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

ビブラートとは、「あー」などと伸ばした声を「あぁあぁ」という風に小刻みに振るわせることをいい、しゃくりは「はー」と出すときなどに子音と母音で音程を変えて出す技法のことをいいます。

これらの技をうまく使うことにより、カラオケでかなりプロっぽく聞かせることができるようになるのです。そして、これらの方法はそんなに難しくなく身に着けることが可能と言われています。

■ビブラートは意識的に音を揺らしましょう

ビブラートをかけることによって、声量がそこまでなくても、響いて聞こえとても上手に聞かせることができます。

一般的には、ビブラートは周期的な音の揺れと言われていますので、「あぁあぁあぁ」のように一定のリズム(大体1秒間に6回程度が理想)で音を揺らさなくてはいけません。「ああぁあぁ」のようにばらばらの状態ですと、逆に違和感を感じてしまいますので注意しましょう。

まずは、ビブラートがどのようなものなのか、実際に体験してみることによりイメージをつかみましょう。ビブラートは人工的に発生させることができます。

「あー」と一定の高さで声を出してみてください。その時に、あばら骨の少し下あたりの脇腹を小さく揺らすか、トントンとリズミカルに叩いてみて下さい。

すると、声が揺れる感じが発生しますが、これがビブラートをかけた状態ということになります。

練習方法としては、以下のような方法があげられます。

・ドギーブレスで横隔膜の揺れをつかむ
・母音を強調してみる
・音程を上下させてみる

■しゃくりは使うタイミングも重要

次にしゃくりですが、たとえば「はー」ということばを発するときに子音「は」を正しい音程よりも少し低くだし、母音「あ」を正しい音程で出すことにより、音に深みと抑揚が付きます。

イメージとしては、下を向いた状態から上を向く感覚と思ってください。

これは、練習などしなくても、簡単に出来るテクニックですが、なんでもかんでもしゃくりを入れればよい問いわけではありません。

なんにでもしゃくりを入れてしまうと、歌としてとても違和感を感じるものになってしまいます。ここぞという時にしゃくりを行うことによって、歌を飛躍的に上手に聞かせることができるようになるのです。

では、どのタイミングで入れるのがよいのでしょうか。

・しゃくりを入れる音と前の音がつながっていること
・前の音の方が低い音であること

この二つの条件が当てはまった時に使用するのが効果的と言えます。

音と音をつなぐ効果がありますので、滑らかに音同士が流れるように歌ってみるとよいでしょう。

これらの技法を使えば、簡単に本格的な歌声のように聞かせることができるようになります。ちょっとした練習で出来るようになりますので、是非チャレンジしてみてください。