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カラオケが上手になりたいけど、練習なんて面倒くさい!なんていう方もいらっしゃるかもしれません。

歌をうたうということが上手になるには、反復練習はどうしても外すことはできません。声は出さないと洗練されたものになりませんし、腹式呼吸なども練習によって身に付くものです。また、細かな技術は完全に自分のものにするというのはなかなかに難しく、地道な日々の練習というのがとても大切になってきます。

しかし、カラオケが上手になるという点からみると、ポイントさえ押さえれば、「この人うまいなぁ」とおもわせることも可能です。

特に、節まわしが上手いとそれだけで上手に聞こえるものです。今回は、この節まわしについてご説明させていただきます。

■そもそも節まわしってなぁに?

どんな楽曲にも節があります。節まわしとは、その節部分の表現をすることで、歌に抑揚をつけ旋律を作っていくことをいいます。

そして、この節まわしは、人間が歌うと自然に入っているものです。たとえばボーカロイドのような機会音声の場合は、「ド」という音を出す場合はそのまままっすぐ「ド」という音が出ます。しかし、人間が「ド」という音を出す場合、そのまま「ド」が出るのではなく、若干他の音も含んだ状態で「ド」が出始めてから「ド」の音で安定します。

ボーカロイドの歌声を聴くと、少し単調な音の運びに聞こえますよね。これがボーカロイドの良い所でもありますが、人間がマネして歌ってもなかなかボーカロイドのような歌い方に近づかないのは、この節まわしが無意識に入っているからだということなのです。

しかし、節まわしと言えば演歌を想像される方も多いのではないでしょうか?演歌の場合は特に節まわしを強調して歌っていますので、大変濃いイメージの楽曲となります。そのため最近の歌には節まわしを使われていないと思われがちですが、そうではありません。

様々なアーティストが節まわしでオリジナリティを表現しているのです。

まっすぐに声を出しているようでも、ちょっとだけしゃくってみたり、サビの部分では一瞬こぶしを聞かせていたり、歌い出しだけでなく、語尾に利かせてみたり…

じっくりと聞いてみると一曲の中でも様々な節まわしが表現されているのが分かります。つまり、この節まわしを意識して、十分に表現できれば、それだけで、「歌が上手い!」と思わせることも可能ということなのです。

■節まわしの簡単なマスター方法

節まわしの簡単なマスター方法としては、しゃくりとこぶしをマスターする方法です。といっても、しゃくりもこぶしも以前ご説明した通り、簡単に身に着けることができますが、大切なのは使いどころです。

いつもいつもしゃくりやこぶしを聞かせているととてもくどい歌になってしまいますし、同じような節まわしばかりを使っていると面白みに欠けてしまいます。

しゃくりもこぶしも、すべての節で入れるのではなく歌い出しやメロディの切り替え時、強調したい部分やサビなど、一部一部に適宜入れていくようにしましょう。